2008年3月16日日曜日

名古屋 「廓湯」

「廓湯」

所在地:名古屋市中村区名楽町2-10
営業時間:16:00~23:00(たぶん)



















銭湯周辺の街並み。
なかなか強力なうらぶれ感が漂ってます。

その昔、東洋随一の遊郭街であった大門地区。
つくりは古いけれど、敷地面積の広い建物もチラホラ見つけることができます。

つげ義春漫画の見開きの1コマみたい。
























正面は出ました入母屋造!コレだけでヤラレますね。東京の銭湯群と異なり名古屋の銭湯は、正面に破風をもった銭湯がほとんどありません。名古屋地区においては貴重な銭湯なんですね。


















「これをオカズにどんぶり飯3杯食えるぜ」並みのヤラレ具合です。
けど、自販機が残念なポジションに配置されていますねぇ。


















脱衣室。
中央にテーブルと椅子。女湯と男湯を隔てる壁には大鏡。格子天井。スタンダードな配置です。
でも、このスタンダードな領域まで到達していない銭湯が多いんですよね。
スタンダードさのありがた味を再認識出来ます。


















額縁広告なんてのもあります。
このヘルシー志向時代に「一家の健康は肉食から」というコピーはなんともエポックメイキングです。


















出すのはお湯のみ!
そんな有無を言わさないカランが並びます


















お湯と水、両刀カランの一角。アリーナ席と言えます。
さらにその脇には、飲料水の噴水蛇口があります。
浴室内にはコレ1個だけでした。レア度高いね。
おそらく「GET ON」誌上では5つ星でしょう

































壁一面には裸婦のモザイク画が。圧巻です。


浴室から上がり、立原啓裕似の番台のおやじさんに話を聞くと、
創業は大正時代、モザイク画を設置したのは昭和30年代だと教えてくれました。
廓湯はもともと遊郭であったとの事で、廓湯という名前もそこに由来しているとの事でした。「でも表に出てる看板には草津温泉って書いてありますよね」と僕が看板について触れると、「そりゃアレだよ。昔は薬湯があったんだからよ。だから草津温泉なんだよ。今は電機湯だけどよ。」と、脇で着替えていた大地康夫を20年くらい熟成させたような風体のおじさんが語ってくれました。


















これが看板。中央に草津温泉、左に廓湯の文字が見えます。


おまけ。
裏手にまわったらコインランドリーがあったぜ!

イメージキャラクターのランドリー君(憶測)のプレートもキュートだね!



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